新聞やテレビなどの各メディアで報じられている「再生医療」が、いま注目を集めています。
こうした中、再生医療専門クリニック「セルメディカルチームジャパン」(福岡市博多区)には、多くの人が訪れ、長年悩まされていた痛みが回復したり、しわ・たるみが改善したりという著しい成果が表れています。
そもそも再生医療とは何か。治療効果はあるのか。実際に治療を受けた方々の声をもとに、セルメディカルチームジャパンの治療法や術後を詳しく紹介していきます。
目次
1. 再生医療とは?治療のメカニズムを解説
再生医療とは日本再生医療学会によると、「機能障害や機能不全に陥った生体組織・臓器に対して、細胞を積極的に利用して、その機能の再生をはかるもの」とされています。つまり、神経や内臓、皮膚などの失われた働きを、人間の体の「再生する力」を用いて機能を回復すること。すなわち体を作っている細胞を利用して、取り戻したり、補ったりする医療のことです。
再生医療に使われる幹細胞は、種類が異なるさまざまな細胞に変化する特徴があり、血管や骨、心筋や軟骨を形成する能力があります。再生医療といえば、人工的に作製される人工多能性幹細胞「iPS細胞」が知られています。2012年には京都大学の山中伸弥教授が発明し、ノーベル医学生理学賞を受賞しました。
現在、世界的に注目されているのが、脂肪組織にある幹細胞「脂肪幹細胞」を使った治療です。セルメディカルチームジャパンの坂口尚院長によると、「脂肪幹細胞は2001年にその存在が報告されました。それまでは、骨髄にある骨髄幹細胞を使った治療が主流でしたが、採取する際の危険性や採れる量が少ないというデメリットがありました。それに比べて脂肪幹細胞は、骨髄幹細胞と同等の能力を持ちながら、皮下脂肪の中に存在するため、比較的安全に大量に採取できる」といいます。
治療法は、患者の腹部や脚などから吸引した脂肪幹細胞を遠心分離機によって幹細胞を分離します。分離された脂肪幹細胞を局部に注入したり、点滴液に混ぜて静脈に注入したりします。脂肪幹細胞の再生医療は、自分の細胞を使用するので、拒絶反応がないことが大きなメリットです。
iPS細胞はまだ臨床には遠い治療ですが、脂肪幹細胞を使った再生医療は、すでに全国の医療機関で実施されています。
2. セルメディカルチームジャパン施設紹介
セルメディカルチームジャパンの施設は、最先端の技術が導入されています。働く医療従事者が身に着ける防護服に、除菌効果がある弱酸性次亜塩素酸水を毎秒25メートルの高速ジェットで噴射し、除菌するエアーシャワーを完備しています。これは民間のクリニックには類を見ない大学病院並みのクリーンレベルにあるといえます。
このほかには、セルメディカルセンターで採取した幹細胞をカートリッジに入れて、マイナス180度の液体窒素のタンクで保管ができます。例えば40歳代に採取した幹細胞を10年後の50歳代にも利用でき、幹細胞の有効利用が期待できます。現在、脂肪幹細胞を使って改善が期待される疾患は、脊髄損傷、慢性疼痛、変形性膝関節症、重症下肢虚血、毛髪再生、乳房再建、しわ・たるみなどです。
では、実際にこれらの疾患を患い、セルメディカルチームジャパンで再生医療を行った人たちの声を取り上げていきます。
3. 変形性膝関節症
変形性膝関節症とは、膝の関節の軟骨がすり減ったり、半月板が変形、断裂したりすることで炎症が起こり、痛みが生じる疾患です。原因は加齢による軟骨の老化がありますが、軟骨に対するストレス(負荷)が一番の原因とされています。
国際医療福祉大学客員教授の朝波惣一郎さんは、若いときに本格な登山をしていたことや、歯科医師は立ち仕事が多いことなどが影響して、右膝を痛めて、変形性膝関節症を発症しました。再生治療を受けた理由について朝波さんは「メスを入れる外科的な手術もなく、入院もせず気軽に受けられるから」と話しています。
朝波さんのケースでは、まず腹部から使用する脂肪幹細胞を吸引。特殊な遠心分離機で分離された幹細胞を右膝に注入し、軟骨の再生を促しました。再生治療を受けて1カ月してからの感想を朝波さんは「治療して2週間たってから階段の上り下りがスムーズにいくようになりました。今では若いときと同じように普通に立ったり座ったりできるようになりました。山登りもそろそろできるんじゃないかと思っています」と声を弾ませて話しています。
4. 慢性疼痛
慢性疼痛は数カ月から数年にわたって持続したり、再発を繰り返したりする痛みのことをいいます。痛むが広範囲ではっきりしない特徴があります。
長手祐輔さんは、20数年前にアメリカンフットボールで、首を剥離骨折し、それ以来、首の慢性疼痛に悩まされてきました。治療を受けた長手さんは「びっくりしました。一夜にして翌日、変化が表れました。今までは首と肩が回す度に痛かったんですが、今は何の問題もなく回るようになった」とその効果に驚きを隠せない様子で語っています。
5. 脊髄損傷
脊髄損傷は交通事故やスポーツをしている際の事故によって、脊椎の脱臼や骨折し、脊椎が圧迫されて起こります。脊髄のうち、首の部分に相当する頚髄を損傷すると、手足の両方に麻痺を引き起こし、社会生活に支障をきたす状況になります。
榎田文雄さんは、首の骨の脱臼による脊髄損傷を患いました。脱臼した直後は手足も動かず、手術で金属を入れましたが術後、自立歩行は困難でした。「どこまで戻るのか正直、不安でした」と榎田さんは振り返ります。しかし、再生治療を受けると、「その日か翌日に左手を握る動作がスムーズにできました。右の二の腕が痛くて、動かせなかったが、痛みが取れて動かせるようになりました。大きく変わったのは自分で車の運転ができるようになったことです」と語っています。
6. しわ・たるみ改善
福岡でテレビキャスターやラジオパーソナリティとして活躍する今村敦子さんは、顔がふっくらしたり、しわが気になったりして、「いつまでも元気で若々しくあれたらいいなあ」と思い、しわ・たるみ改善の再生治療を3回行いました。
1回を受けた感想として今村さんは「治療して10日後から、つやが内面から出てくるような感じになり、化粧のノリがよくなった」と話しています。2回目を受けると、今まで使っていたファンデーションや下地が合わなくなったという。「これはどういうことなのか」とヘアメイクさんに尋ねると、「それはアンチエイジングができているので、肌が若返っているんです。一世代前のファンデーションを使った方がいいですよ」とアドバイスされ、実際に使用してみたら、見事に肌に合ったという。そして3回目になると、再生医療を受ける前の自分の写真と、3回目を受けた後の写真を見比べると、顔のむくみや頬のたるみがなくなり「自分で若返ったと思う」と笑顔で、感想を口にしています。
60代の亀山みゆきさんは治療後について「肌の潤いが自発的に生まれてきていて、エステの方からも肌の状態が全然違う。あとは髪の毛も抜けなくなった」と話しました。
7. 再生医療への期待
厚生労働省のホームページによると、再生医療を行っている医療機関は全国3000カ所を超えています。
「再生医療はいろんな疾患に対して応用されています。特に脊髄損傷や脳梗塞の痛みやしびれの改善は、良好と報告されています」とセルメディカルチームジャパンの坂口院長は力を込めて話しています。再生医療によって、今まで諦めていた病気やけがの改善が、期待できる時代に入ってきたといえるでしょう。
詳しくはセルメディカルチームジャパンの動画(https://www.youtube.com/watch?v=Xv_7sCfABCc&t=64s)をご覧ください。
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